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■サイズ:約直径24×H24cm■素材:虎竹■原産国:日本製・国産■箱なし
日本で唯一 土佐の虎斑竹(とらふだけ)
「虎斑竹(虎竹)」は淡竹(ハチク)の仲間に分類され、高知県須崎市安和の虎竹の里でのみ、稈の表面に虎模様が浮かぶ不思議な竹です。この模様は、幹に付着した寄生菌や潮風の作用によるとの学説もありますが、科学的には未だ解明されていません。実際に各地方に移植を試みましたが、何故か模様が付く事はありませんでした。明治44年、当時日本最高の植物学者達が絶滅寸前の虎斑竹の保護のために、建白書を時の政府に提出しました。これが今日の天然記念物条例発布の導火線となり、天然記念物保存法が発令され虎斑竹はその第一号の指定を受けたのです。
海外メディアも取材に来た「ミラクルバンブー」
左の写真が、自然に生えている状態の虎竹です。この虎竹をガスバーナーで炙り、竹自身から出る油分で拭き上げると右の写真のように虎模様がはっきりと浮かび上がります。この珍しい虎竹(Tiger Bamboo)を取材するために海外メディアまでもが虎竹の里を訪れ神秘的な虎竹に「ミラクル!」を連発されていました。
竹職人達の想いが繋ぐ虎斑竹
竹は秋から1月下旬までが伐採のシーズンです。虎竹もこの期間に一年分をまとめて伐ります。竹職人達は急勾配の山道を運搬機と共に分け入り、一日中重たく長い竹を切り運び出すのです。そして、大きさや品質で選別したのち、ガスバーナーによる油抜き、矯め直しという製竹作業を行います。一本一本の個性を最大限に生かすために、熟練した職人の手で竹を炙り、まっすぐに矯正されるのです。こうして製竹された虎竹が、様々な竹製品へと生まれ変わります。
花籠を食べているのか?
竹花籠を見直してもらいたいと思っています。自分の母親世代では花嫁修業としてお茶やお花を習った方が多く、その当時は竹製の花籠は驚くほど編まれていたのです。職人の中には、あまりの注文の多さに「この花籠を誰か食べているのか?」と冗談を言うほどでした。しかし、今では誰にも見向きされなくなり日常使いの花籠を作って生活している職人には、とんと会ったことがありません。ただ、竹花籠に魅力がないかと言えば決してそんな事はなくて、世情や住宅環境の変化にあわせた活かした方はあるのではないかと思っています。
虎竹蛇籠という昔からある定番の花籠を、若い女性社員に見せても使い方を知りませんでした。竹編みの籠は毎日見慣れているはずなのに、はじめて見る花籠の足は一体何のためのものか困惑しています。ああ、なるほどと思い出したのが随分前にアメリカの竹作家に連れられてニューヨーク近代美術館 (MOMA)に行った時の事なのです。実はそこで花籠の奇妙な使い方がされているのに違和感を持ちましたが、もしかしたら花籠を知らない世代はこの時の海外から日本の竹を見る感覚と同じなのでは?それなら実は花籠が見向きされていないのではなくて、存在を知らないだけではないでしょうか。
若い世代にしたら竹花籠は、今まで見た事も触った事もない未知の新製品なのです。華道のように決められた花材をルール通りに活けるのは美しいけれど、名前も知らない花を自由に活けて気楽に楽しめる花籠の生活を知ったら、長らく出番がなくてずっと我慢強く待っている竹たちに光を当てることが出来るかも知れないと思っているのです。
サイズ
天然素材を手作りしておりますので、形や色目、大きさが写真と若干違う場合があります。
※保管方法保管の際には直射日光を避け、風通しの良い場所でお願いいたします。ビニール袋など通気性の悪いものにいれての保管はカビの原因となりますのでご注意ください。※細い竹の毛羽立ちが出ている場合がございますのでお取り扱いにはご注意ください。
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■サイズ:約直径24×H24cm
■素材:虎竹
■原産国:日本製・国産
■箱なし
日本で唯一 土佐の虎斑竹(とらふだけ)
「虎斑竹(虎竹)」は淡竹(ハチク)の仲間に分類され、高知県須崎市安和の虎竹の里でのみ、稈の表面に虎模様が浮かぶ不思議な竹です。この模様は、幹に付着した寄生菌や潮風の作用によるとの学説もありますが、科学的には未だ解明されていません。実際に各地方に移植を試みましたが、何故か模様が付く事はありませんでした。
明治44年、当時日本最高の植物学者達が絶滅寸前の虎斑竹の保護のために、建白書を時の政府に提出しました。これが今日の天然記念物条例発布の導火線となり、天然記念物保存法が発令され虎斑竹はその第一号の指定を受けたのです。
海外メディアも取材に来た「ミラクルバンブー」
左の写真が、自然に生えている状態の虎竹です。この虎竹をガスバーナーで炙り、竹自身から出る油分で拭き上げると右の写真のように虎模様がはっきりと浮かび上がります。この珍しい虎竹(Tiger Bamboo)を取材するために海外メディアまでもが虎竹の里を訪れ神秘的な虎竹に「ミラクル!」を連発されていました。
竹職人達の想いが繋ぐ虎斑竹
竹は秋から1月下旬までが伐採のシーズンです。虎竹もこの期間に一年分をまとめて伐ります。竹職人達は急勾配の山道を運搬機と共に分け入り、一日中重たく長い竹を切り運び出すのです。そして、大きさや品質で選別したのち、ガスバーナーによる油抜き、矯め直しという製竹作業を行います。一本一本の個性を最大限に生かすために、熟練した職人の手で竹を炙り、まっすぐに矯正されるのです。こうして製竹された虎竹が、様々な竹製品へと生まれ変わります。
花籠を食べているのか?
竹花籠を見直してもらいたいと思っています。自分の母親世代では花嫁修業としてお茶やお花を習った方が多く、その当時は竹製の花籠は驚くほど編まれていたのです。職人の中には、あまりの注文の多さに「この花籠を誰か食べているのか?」と冗談を言うほどでした。しかし、今では誰にも見向きされなくなり日常使いの花籠を作って生活している職人には、とんと会ったことがありません。ただ、竹花籠に魅力がないかと言えば決してそんな事はなくて、世情や住宅環境の変化にあわせた活かした方はあるのではないかと思っています。
虎竹蛇籠という昔からある定番の花籠を、若い女性社員に見せても使い方を知りませんでした。竹編みの籠は毎日見慣れているはずなのに、はじめて見る花籠の足は一体何のためのものか困惑しています。ああ、なるほどと思い出したのが随分前にアメリカの竹作家に連れられてニューヨーク近代美術館 (MOMA)に行った時の事なのです。実はそこで花籠の奇妙な使い方がされているのに違和感を持ちましたが、もしかしたら花籠を知らない世代はこの時の海外から日本の竹を見る感覚と同じなのでは?それなら実は花籠が見向きされていないのではなくて、存在を知らないだけではないでしょうか。
若い世代にしたら竹花籠は、今まで見た事も触った事もない未知の新製品なのです。華道のように決められた花材をルール通りに活けるのは美しいけれど、名前も知らない花を自由に活けて気楽に楽しめる花籠の生活を知ったら、長らく出番がなくてずっと我慢強く待っている竹たちに光を当てることが出来るかも知れないと思っているのです。
サイズ
天然素材を手作りしておりますので、形や色目、大きさが写真と若干違う場合があります。
※保管方法
保管の際には直射日光を避け、風通しの良い場所でお願いいたします。ビニール袋など通気性の悪いものにいれての保管はカビの原因となりますのでご注意ください。
※細い竹の毛羽立ちが出ている場合がございますのでお取り扱いにはご注意ください。