この建物は国際連盟の設立者のひとりであるレオン・ブルジョワの元別荘で、それを取り囲むように広がる畑、クロ・カザルはクロード・カザルの代名詞である。オジェの丘の麓に位置するクロ・カザルは、シャンパーニュの希少なクロの中でも数少ないグランクリュのクロである。その面積は3.75ha。クロの名の通り壁に囲まれているため、周囲の畑よりも暖かいミクロクリマがブドウに最大限の熟度をもたらし、ブドウの糖度はクロの外の畑よりも1度高くなるという。オジェの豊かな果実を更に引き立てるこの特別な畑は、1950年代にカザル家の手により植樹され、そのブドウはかつて有名メゾンのプレステージ・キュヴェに使われていた。しかし、現当主のデルフィーヌは、この畑は単独で瓶詰めすべきだと考え、頑なに慣習を守ろうとする父親を懸命に説得。彼女の数年越しの努力が実り、1995年に初めてクロの古樹の区画のブドウのみからクロ・カザルが造られた。これは、クロ・デュ・メニルやクロ・デ・ゴワセと同じ数少ないクロの単一畑のシャンパーニュであり、ニール・ベケットの『1001 Wines you must tastebefore you die(死ぬ前に飲むべき1001ワイン)』や、フランスの主要ワインガイド、ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランスの『偉大なブラン・ド・ブラン』特集に大きく取り上げられている。また、クロード・カザルの名はワイナリー名だけではなく、デルフィーヌの父親であり発明家でもあった先代のクロード・カザルの名としても知られている。彼の最も注目すべき発明のひとつがジロ・パレットだ。これにより、それまで1ヶ月かけて手作業で行われていたルミアージュを数日に短縮できるようになった。彼のシャンパーニュ造り全体の発展への貢献は大きい。
ル・メニル・シュール・オジェ村とオジェ村の複数区画で作られるぶどうを使用した、希少なグランクリュ100%の贅沢なミレジム!
1897年創業のクロード・カザルは、対照的なふたつのグランクリュとその周辺のプルミエクリュのみに約9haの畑を所有するレコルタン・マニピュランである。同時に、長い間ボランジェやルイ・ロデレールなどトップ・メゾンにブドウを供給してきた。更に、現当主デルフィーヌ・カザルの祖父オリヴィエ・カザルの代から、これらのメゾンと契約する栽培家のブドウを圧搾するプレス・ハウスを務めており、2004年にル・メニル・シュール・オジェに醸造用セラーを新設して以降は、メゾンからの要請を受け、プレスだけではなく果汁をワインにする工程も請け負っている。ブドウの供給元となるだけにとどまらず、シャンパーニュ最高のメゾンの数々に契約栽培家のブドウのプレスから醸造までを一任されていることからも、この造り手の傑出した力量が伺える。
「ブラン・ド・ブラン グラン・クリュ ミレジム」は、ル・メニル・シュール・オジェ村とオジェ村の複数区画で作られるぶどうを使用した、グランクリュ100%の贅沢なミレジムです。色調は美しく快活な泡を伴ったゴールド。香りには柑橘、黄色系果実が感じられる。少しエアレーションをすると香ばしい香りがあらわれてくる。味わいは緊張感のある酸味とメニルとオジェのテロワールの特徴であるミネラル感が感じれ、非常にデリケートでエレガント。
■テクニカル情報■
産地:Champagne Grand Cru
品種:シャルドネ100%
熟成:96ヶ月以上
ドサージュ:4g/L
CLAUDE CAZALS BLANC DE BLANCS GRAND CRU MILLESIME
クロード・カザル ブラン・ド・ブラン グラン・クリュ ミレジム
生産地:フランス シャンパーニュ
原産地呼称:AOC. CHAMPAGNE
ぶどう品種:シャルドネ 100%
アルコール度数:12.5%
味わい:シャンパン スパークリングワイン 白 辛口
「メニルの最も有名な生産者の 一人」BYリチャード・ジューリン
これまで8,500種以上のシャンパーニュを試飲してきた評論家リチャード・ジューリンから、「歴史上最もエレガントなシャンパーニュをもたらす」と最大の賛辞を受けるル・メニル・シュール・オジェは、シャルドネの聖地コート・デ・ブランの最南端に位置するグランクリュだ。
クリュッグの最上キュヴェを生む畑クロ・デュ・メニルを擁し、洗練の極みであるサロンを生み出すこの村の魅力に大きく寄与するのは土壌である。表土が非常に薄くベレムナイト・チョークの層がすぐに露出する土壌が、豊かで強いミネラル感とシャープな酸をもたらし、シャンパーニュのグランクリュの中で最も長熟で最もエレガントと評されるワインを生み出す。
それに対し、すぐ北隣に位置するグランクリュ、オジェでは、北風から保護されたパラボラアンテナ状の独特の地形により優しい果実と穏やかな酸が備わり、大らかな気品が魅力となる。
1897年創業のクロード・カザルは、対照的なこれらふたつのグランクリュとその周辺のプルミエクリュのみに約9haの畑を所有するレコルタン・マニピュランである。同時に、長い間ボランジェやルイ・ロデレールなどトップ・メゾンにブドウを供給してきた。更に、現当主デルフィーヌ・カザルの祖父オリヴィエ・カザルの代から、これらのメゾンと契約する栽培家のブドウを圧搾するプレス・ハウスを務めており、2004年にル・メニル・シュール・オジェに醸造用セラーを新設して以降は、メゾンからの要請を受け、プレスだけではなく果汁をワインにする工程も請け負っている。ブドウの供給元となるだけにとどまらず、シャンパーニュ最高のメゾンの数々に契約栽培家のブドウのプレスから醸造までを一任されていることからも、この造り手の傑出した力量が伺える。
ブドウ栽培にはリュット・レゾネを採用。醸造にはステンレスタンクを用い、アルコール発酵とマロラクティック発酵を行う。ベースワインの醸造はル・メニル・シュール・オジェの醸造施設で行われるが、最低でも36ヶ月という長い熟成にはオジェにある邸宅の地下セラーが用いられる。
この建物は国際連盟の設立者のひとりであるレオン・ブルジョワの元別荘で、それを取り囲むように広がる畑、クロ・カザルはクロード・カザルの代名詞である。オジェの丘の麓に位置するクロ・カザルは、シャンパーニュの希少なクロの中でも数少ないグランクリュのクロである。その面積は3.75ha。クロの名の通り壁に囲まれているため、周囲の畑よりも暖かいミクロクリマがブドウに最大限の熟度をもたらし、ブドウの糖度はクロの外の畑よりも1度高くなるという。オジェの豊かな果実を更に引き立てるこの特別な畑は、1950年代にカザル家の手により植樹され、そのブドウはかつて有名メゾンのプレステージ・キュヴェに使われていた。しかし、現当主のデルフィーヌは、この畑は単独で瓶詰めすべきだと考え、頑なに慣習を守ろうとする父親を懸命に説得。彼女の数年越しの努力が実り、1995年に初めてクロの古樹の区画のブドウのみからクロ・カザルが造られた。これは、クロ・デュ・メニルやクロ・デ・ゴワセと同じ数少ないクロの単一畑のシャンパーニュであり、ニール・ベケットの『1001 Wines you must tastebefore you die(死ぬ前に飲むべき1001ワイン)』や、フランスの主要ワインガイド、ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランスの『偉大なブラン・ド・ブラン』特集に大きく取り上げられている。また、クロード・カザルの名はワイナリー名だけではなく、デルフィーヌの父親であり発明家でもあった先代のクロード・カザルの名としても知られている。彼の最も注目すべき発明のひとつがジロ・パレットだ。これにより、それまで1ヶ月かけて手作業で行われていたルミアージュを数日に短縮できるようになった。彼のシャンパーニュ造り全体の発展への貢献は大きい。
「デルフィーヌのクロード・カザルス・シャンパンは、レコルタン・マニピュランのお手本のようなシャンパンで、9.3haのル・メニルの最上の畑から造られる。」
(「CHAMPAGNE」MICHAEL EDWARDS著/山本 博監修)
「カザルスはメニル・シュール・オジェにおいて驚くことなく、シャルドネの栄光に輝いた生産者である。」
(Gault Millau Les meilleurs vins de France 2009)
またこのドメーヌは、ボランジェ、ロデレールへの原酒の供給元でもあります。両社とも「自社栽培ぶどうが70%以上」という品質へのこだわりが強いメゾンです。そこに認められ卸されていることからも、カザルスの造るワインのクオリティの高さがうかがえます。
カザルスの現当主で醸造家の、デルフィンヌ・カザルス女史